医師は過労度合いが強くストレスを感じやすい

人は、追い詰められると思考が停滞・停止するようになっています。
過労による自殺者が出るのは、まさにこのような作用が起きたからなのですが、医師はどの職種よりも過労の度合いが強く、早急に改善すべきであるという声も上がっているほど。

特に若い医師が医局に属しながら日々病院内で仕事をしていると、なかなか症例数を増やすことができず、また、医局独特の雰囲気や派閥の中で、とても強い違和感やストレスを感じることになるのではないでしょうか。
それに過労が重なり、精神的にも肉体的にも厳しくなり、ついには辞めたいと感じるようになります。

深い思考ができないために、大学病院でなぜこんなことをしているのか、その答えを見つけ出せなくなるわけです。

ただ、転職をし退局すれば物事が全て解決し幸せになれるとは安易に思わない方がいいでしょう。
医師を続けている以上、似たり寄ったりの状況は必ず体験しなければなりません。

  退局し転職したがストレスから解放されなかったケース

このような医師がいました。
大学病院での勤務に嫌気がさし転職しようと医師の求人を漁り、小さな規模の地方の病院へと移ったものの、そこにもやはり医師同士の派閥があり、他科の医師との陰惨な争いの中で働かなければならなくなってしまったという事例です。

この医師は「医局さえ抜け出せばこんな目には二度と遭わなくて済む」と考えていたのですが、医師の求人からはそうした病院の事情を読み取ることができずに、そこでやっとコンサルタントに相談するのがベストだと考えるに至ったというわけです。

大学病院にいたくないから転職したいという医師には、その環境にとどまることの重要性を説くこともあります。
人脈を形成することができますし、その人脈がのちの転職やキャリアに良い影響を及ぼすことも少なくありません。

上の医師とはまた別ですが、大学病院での忙しさと診療に携わる機会の少なさから転職をしたものの、経験不足が仇となり転職後も同じようになかなか診療に携わる機会に恵まれなかったという医師もいます。
医局にいた時と変わらないストレスを感じてしまったわけですから、見事に転職の意味を成さなかったわけです。

大学病院でさらに経験を積む、あるいはそこで人脈を築いてから転職すれば、きっと違った展開が待っていたのではないでしょうか。

転職したいと少しでも思うと医師の求人を目にしてしまいます。
これは別に間違った行為ではないのですが、その医師の求人の全てが魅力的に映り、転職すれば現状から抜け出すことができると強く思ってしまう傾向は非常に怖いこと。

医師の転職は冷静さが求められます。
コンサルタントもそうですし築いた人脈も同じです。
そうした人たちに相談をし冷静に判断することが失敗しないポイントとなると頭に入れておきましょう。