女性の医師の結婚・妊娠と風当たりの厳しさ

医師の仕事に少しでも携わっていれば、医師業のハードさは身に沁みて感じているはず。
女性の医師であれば、特に体力的に厳しさを感じることも多いのではないでしょうか。

若い医師でもそうなのですから、結婚をし子育てをするとなると、そのハードさはとてもじゃありませんが、並大抵の精神力と体力では乗り切ることができません。

私は過去に女性医師の転職をサポートした経験がありますが、その中に、転職に失敗したがために私のようなコンサルタントのところに来た人がいました。

その女性医師は、転職前に結婚したものの特に妊娠はしておらず、しかし体にあまり負担がかからないような勤務状況を確保したいと転職を希望していたようです。
医師の求人を一通り眺め、通勤もしやすく当直等もあまり多くないというその病院の求人に惹かれ転職先を決めたようでしたが、いざ転職してみると、その前に勤めていた病院ほどではないにしても、それに近いくらいの残業、当直、オンコールで忙しい日々を再び送るようになったようです。

その後間もなく妊娠。
その時に病院から冷たい視線と態度を感じ、妊娠した女性医師は働くことを許されないのだと悟ったために退職したとのこと。

子供を出産し子育ての期間を経て復職したいと私のところに来たわけですが、そのような転職の失敗経験から、まだ小さな子供の子育てにもしっかりと携わりながら働けるような医療機関を紹介して欲しいということでした。

女性医師の場合には、非常勤を選択すれば、この問題を解決できるケースが多いです。
あるいは、常勤でも週に4日クリニックで働く形を選択すれば、残業はほぼなし、当直・オンコールなしでの勤務が可能。
働く時間と子供と接する時間、家庭のための時間のバランスを取りやすくなるのです。

仕事と家庭のバランスを取れるようキャリアプランを考えていく

通常、女性医師がコンサルタントに相談に来れば、結婚や妊娠についても訪ね、出産後の復職の意思なども問うた上で、非常勤の勤務が可能な医療機関や、お母さん医師への理解があり託児所などが併設されているような医療機関を積極的に紹介しています。
医師の求人のみで転職を決めると、上記のような失敗事例がどうしても出てきてしまうのです。

仕事と家庭の両立、しかも子供がいるとなると、それはより一層厳しく、そして難しくなるでしょう。
いかに両者のバランスをとるのかがポイントとなってきますが、それには主観のみではなく、客観的な視点も取り入れながらキャリアプランを考えていく必要があります。